4-09 コーチン~マンガロール~ゴア

 相変わらず僕の頭は膨らんでいる。
 コーチンの街が温室のようになっている。気温も高く湿度も高い。今思うと35度程度のこの街よりも、40度を越す北インドの方がマシだった。日向での刺すような暑さは堪らないが、湿度が極端に低いので日陰は比較的涼しく感じられ、水を浴びると気化熱で震えてしまうくらいの気温差を体験できた。
 しかし、湿度が高いこの街では何処にいようともねっとりとした暖かい蒸気に包まれているようで逃げ場がない。歩いている時にかいた汗もちっとも乾かないので、生乾きのTシャツを着ているような気分になる。洗濯物が乾かないのも気が滅入る。デリーなどでは室内干しでも扇風機に当てればTシャツなどは2時間くらいで乾いてしまったというのに。そんなわけでこの町は、今の僕には肉体的にも精神的も暑く、厳しい。
 天気も悪く雨がちで、早く移動したくてゴア行きの列車の乗車券を買いに行ったが、恐ろしいほどの混み様だった。
 窓口にはインド人、インド人、インド人。
 今は夏休みの時期に当たり、この国の旅行シーズンなのだった。仕方なく再び夜行バスを利用することになった。とりあえずマンガロールまで行き、そこでゴア行きを探す。これで夜行バスの中で夜を明かすのは3日目だ。
 なんて旅をしているのだろう。少し疲れてきた。

( Cochin / India / 2002 )