3-12 2002-5-3 mail

 今、デリーにいます。
 また戻ってきてしまいました。

 シムラに行き、そこからバスを乗り換えて南からスピティ地方へ入ろうとしたのですが、バス停で乗車券を買おうとすると、「途中の道が崩れているから通れない、復旧までに2週間くらいかかるがはっきりとは言えない」と言われてしまいました。
 そこで、更に北上しマナリという町にその日のうちに移動しました。
 バスで9時間。移動中天気も良くてうとうとしていたら、窓から出ていた腕に突然冷たいものがかかって吃驚して目が覚めました。何と、窓を開けて窓枠に乗せていた腕まくりをした左腕に、前の座席のオバサンが窓の外に向けて嘔吐した吐瀉物の飛沫がかかったのです。走り始めた頃も別のオバサンが吐いていたし、それだけ曲がりくねった道だということです。それ以降は危険を察知すると窓を閉めなければならなかったので、おちおち居眠りもできませんでした。

 マナリから今度は4,500メートルのクンザン峠を越えて西からスピティ入りを試みようとしたものの、今度は積雪のため峠が5月20日くらいにならないと開かないと言われました。どうも、スピティに嫌われているようです。
インド・マナリ マナリは涼しくて静かで人も良くていい町でした。中心の繁華街(といってもバススタンドを中心に500メートルくらいのものなのですが)を離れて、山の上の方に登っていくと(マナリは周りを恐らく3,000~4,000メートルの山に囲まれた谷間の町)点々と村があって、何人かの写真を撮らせてもらったり、撮ってくれと頼まれたり、写真を送る約束をしたり、茶をもらったりしました。同じインド人でもなんでこんなに違うのか、とびっくりするくらいのどかな所でした。でも、ここに3週間もさすがにいられないので、一度南を周ってから出直す事にしました。
 そういうことで、デリーにいます。今朝着いて、明日の午前発の夜行列車でブサヴァルという町に行き、アジャンタに行こうと思っています。

 最初の目的地に遠回りしてやっと行く、そんな旅になってしまいました。
 アジャンタ、エローラ、ハンピと遺跡巡りをして、ゴアに寄ってからデリーに戻り、5月20日頃、再度スピティを目指そうと思います。実に無駄の多い旅行です。
 デリーは前回42度を経験し、死ぬ思いをしましたが、今日はうっすらと雲があるような無いような、兎に角カンカン照りではなかったので、35度程度までしか気温が上がらず随分と楽でした。
 多分帰国は1ヶ月くらい遅くなるでしょう、今の所は。
 それでは、また。

( Dheli / India / 2002 )