1-04 チャーン島

 チャーン島は、プーケット島に継ぐタイで2番めに大きな島である。
 しかし、他のタイの島々に比べてリゾートとしての開発が進んでおらず、どこか隠れ家的な島なのだそうだ。今回はカンボジアへ海沿いのルートから入るつもりでいて、途中で少し足を伸ばせば行けそうだった。それにバンコクからカンボジア方向へ海沿いに行く長距離バスの終点であるトラートが、チャーン島の最寄の街だったのいうのも決め手の1つとなった。旅は始まったばかりではあるが海辺でのんびりしようと思っていた。
 トラートまでは1等エアコンバスの旅だった。
 配られた小さいドーナツにはアリが付いていたことと(僕はアリをのけておいしくいただきましたが、睡眠薬入りなんてこともあるのでアリが付いていてもいなくても食べるのは自己責任で)、流れていたビデオがタイの萩本欽一みたいなコメディアンのショーとタイ語吹き替えのスターウォーズでいささかタイ語にうんざりしてしまったこと、チョンタブリーという町のバスターミナルを出たところでバスがトラックと衝突し現場検証などで20分ほど到着が遅れたことを除けば、快適な道のりだった。
 翌朝、開業して3ヶ月目だというきれいな宿を後にし、ソンテウ(乗り合いトラック)に乗って港のあるレーム・ンゴブへ向かった。海が見えてきて、桟橋がありフェリーを扱う旅行会社の小さなオフィスが並んでいる場所に着いたので、多分ここがそうだろうと思いソンテウを降りた。そこにいた旅行者はみな欧米人で、しかもカップルだらけだった。そりゃそうだ。1人旅でリゾートも隠れ家もないよなあ。でもそんなの関係なし。

01-04-1
 気持ち良く晴れた海の上をのんびり進むスローボートに乗っていると、知らず知らずのうちに眠くなってしまう。風も心地よくて、うつらうつらしているうちに島へ到着した。
 僕以外の上陸者たちは行き先がすでに決まっているらしく、僕がこれからどうしようか考えているうちにすっかりいなくなってしまった。ガイドブックにはカイベー・ビーチが遠浅であると書かれているので、そっちへ向かいそうなソンテウに飛び乗った。

01-04-4 どこが目的地なのか分からないので、しばらく様子を伺いながら宿や飯屋がありそうなビーチで降りて宿を探すことにした。島なのだから当然のことなのだが、ちょっとしたリゾートコテージ風な宿ばかりでいかにも安宿みたいな建物は見つからず、散々歩き回ってシャワー付き200バーツ(約600円)のボロコテージに荷物を降ろすことにした。
シャワーを浴びて(部屋にシャワーが付いているなんてなんて便利なんだ!)、道路沿いの飯屋のカーオパットで腹ごなしをしてからビーチで泳いでみた。かなりの遠浅のビーチ、のはずがサンゴばかりで足が切れそうな浜辺で泳ぐどころではなかった。ここは違うのか?仕方なく、木陰で昼寝を決め込むことにした。

( Koh Chang / Thailand / 2002 )