Piece. 06 「1人では出せない力」

[2011-04-07_11:13]

 1人が出せる力はほんの僅かで、とても限定された範囲内でしか動くことはできない。
 残念だけれども殆どの人がそうなのだ。

 特に自分と比べて相手が圧倒的に大きな場合は、何もできないまま気持ちだけで負けてしまうこともある。
 離れたところからやってきたボランティアの方が時々そういう気持ちになるらしい。

 当たり前だ。
 1人で何ができるというのか。
 そもそも1人で何かできると思っていたのか。

 1人でできなければみんなでやればいいのだ。
 そのために自分以外の他人がいるのだ。
 力を合わせて、自分1人ではできないことを一緒にやるためにこんなにたくさんの人がいるのだ。

 津波の被害を受けた一軒の家の泥を除去し、水に浸かった家具を運び出す。
 家主1人ではとても不可能だから、ボランティアに手伝ってもらう。
 手伝うボランティアが体力の有り余る屈強な男性であっても、1人だったらほとんど役には立たない。
 しかし、年配の方や若い学生やすぐに腰を悪くする男や、そんなその場の寄せ集めであっても、8人が揃えば半日で作業は終了してしまう。

 もっと大きな家だったら、もっと集まればいい。
 学校のような建物だったら、もっともっと集まればいい。
 相手が小さな町全体だった、もっともっともっと集まればいい。


 下の写真は東松島市の東名駅、野蒜駅付近の様子である。
 左は2011年4月7日の状態、右が2011年5月24日の状態。
 ここは一般ボランティアが作業できる状態ではなかったので、主に自衛隊や専門業者が中心となって瓦礫除去を進めていた。特に野蒜駅は自衛隊とアメリカ軍が協力して作業をしたということがニュースにもなっていたのでご存知の方もいるだろう。
 最初にここを訪れた時は、これほどまでに滅茶苦茶になってしまった場所が片付く日が来るのだろうかと思った。
 しかし1ヶ月半でここまで綺麗になったのだ。

[東名駅周辺]

[野蒜付近のコンビニ]

[野蒜駅ホーム]

[野蒜駅構内]

/* 陸前富山駅近く — 宮城県松島町 — 2011 */